
霞関会は外務本省又は在外公館に現在在職している、あるいは在職した経験を有する会員と共に歩み、令和7年に設立85周年を迎えるに至った長い歴史と伝統を有する団体です。霞関会は、国内外において国際事情の調査研究を行い、その成果の発表等の事業を行うことにより、国際理解の増進を図り、もって日本外交の発展に資することを会の目的の主要な柱としております。
このような会の目的に照らし、霞関会が有する外交分野の知見と経験の蓄積をできる限り広く共有させていただくべく、「外交を身近に」を掲げ、会員等の執筆による多様な寄稿文等をホームページに掲載し、その内容の充実に日々努めております。また、会員が外交実務の経験をもとに国際情勢について解説する講師派遣等の事業にも取り組んでおります。伝統的メディアと共にインターネットやSNSが情報伝達の主役となった現在においても、外交に関する発信を通じて国民の皆様の日本外交への理解と支持を得られるように努めることが霞関会の中心的な役割であることにはいささかも変わりはありません。
現下の国際情勢は、ロシアによるウクライナ侵略の継続、中東情勢、東アジアの安全保障環境、自由貿易体制の動揺など、大変厳しい状況にあり、今ほど外交の重要性が高まっている時はありません。このような状況にあって霞関会は、外交の経験知を一層効果的に発信するプラットフォームとして日本外交の発展に資するよう力を尽くして参りたいと考えております。
皆様におかれましては引き続きのご支援とご協力を霞関会に賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。
令和7年6月10日