霞関会は、長年に亘り、外務本省又は在外公館に在職し又は在職した経験を有する会員により育まれ、令和2年に設立80周年を迎えるに至った、長い歴史と伝統を有する団体です。そして、国内外において国際事情の調査研究を行い、その成果の発表等の事業を行うことにより、「国際理解の増進を図り、もって日本外交の発展に資すること」を会の目的の主要な柱としております。
このような会の目的に照らし、霞関会が総体として有する外交分野の知見と経験の蓄積をできる限り広く共有させていただくことには一定の意義があるのではないかとの考え方に立って、平成17年からホームページを開設し、「外交を身近に」をモットーに、会員等の執筆による多様な寄稿文を掲載し、その内容の充実に日々努めております。また、会員が外交実務の経験をもとに国際情勢について解説する講師派遣等の一連の事業にも取り組んでおります。
現在、国際情勢は激動の様相を呈しており、日本を取り巻く情勢にも益々不透明感が漂い、先行き予断を許さないものがあります。そのような中で、「日本外交の発展に資すること」を旨とする霞関会として、今後とも実施事業を一層充実させることに努めたいと考えます。
皆様におかれましては、霞関会の活動を更に活発かつ意義のあるものにすべく、引き続きのご指導ご鞭撻の程何卒よろしくお願い申し上げます。
令和5年6月